本コースについて
ABOUT
国内市場の成熟化、ビジネスの急速なグローバル化を背景に、「これまでにない何か」を形にして事業を作り出すことが求められています。起業家にとって、社会の課題を発見し、新しい技術やアイデアなどを用いて解決する方法を見出せば、大きな事業機会の獲得につながります。また多くの企業にとって、自社だけでなく大学など外部の技術やアイデアを組み合わせて素早くビジネスとして市場に展開する能力は重要なテーマです。本コースは、京都大学の知・研究成果の事業化をテーマに、社会の課題を実際の京都大学の知・研究成果を用いて解決する事業創出のプロセスを進め、最終的に事業プランを作成・提案していただきます。私達は、新しいものは、異質な価値観を持つ人と議論する中から生まれると考えます。志高い仲間と過ごす密度の濃い4ヶ月間はあなたの成長を促し、今後、ビジネスリーダーとして新規事業の立ち上げに関わる方だけでなく、全ての事業推進に関わる方にとって役に立つ経験になると思いますので、ぜひ、ご参加ください。
本コースは、京都大学と京都大学100%出資のVC子会社である京都大学イノベーションキャピタル株式会社による京都大学の知・研究成果の事業化を推進・支援するプログラムの一部を構成しています。
本コースの特色
FEATURES実績ある仮説創出・検証プロセス
- 未来年表
- TurningPoint
分析
- 事業機会を大きく捉える
- 将来の社会を展望する
- Ideation
- Enabling
Technology探索
- ビジネスの構想(発散)
- ビジネスを可能にする技術シーズの探索
- Prototyping
- LeanCanvas
- ユーザー視点での検証
- ビデオ作成等プロトタイプ及びリーンキャンパス活用
- 専門の研究者による知見の活用
- DemoDay
- リアルかつシビアなビジネス化の追求
- 実際の事業化に向けたフォロー開始
各種実践手法の体得
- 未来年表
- 機会発見
- アイディエーション
- テクノロジー探索・マッチング
- ビデオプロトタイピング
- リーンキャンパス
- デモディでのエコシステムへのプラグイン
豊富な起業実績
これまで30社を超える実際の起業実績があり、様々な領域で新たな価値を創造しています。
外部ベンチャーキャピタルからの本格的な資金調達に成功した企業、大企業に会社を売却してEXITに成功した企業を数多く輩出してきています。
また、経済産業省J-Startupへの選定、総務省・NICT主催「NICT Entrepreneurs' Challenge 2Days 起業家万博」における総務大臣賞(最優秀賞)受賞、国連ITU特別賞受賞など、数多くの受賞実績を誇っています。こうした起業の実績は、マスメディアにも取り上げられています(日本経済新聞、日経トレンディなど)。
異業種ネットワーク
終了後もこのプログラムで培われた人的ネットワークは貴重なつながりとして生きていきます。
これまでハイテク、通信、金融、製造業、製薬等、数十社の民間企業からの参加があり、貴重な異業種交流の機会として活用いただいています。
京都大学による継続サポート/
京都大学イノベーションキャピタル株式会社との連携
受講生の起業には、京大のインキュベーション施設の利用やギャップファンド等各種助成金へのアクセスをサポートします。
また、要件を満たせば、京大ベンチャーファンド等の投資対象になることも可能です。
本コースは、京都大学イノベーションキャピタル株式会社と連携し技術シーズとのマッチングが可能なほか、受講者の方が同社の客員起業家(EIR: Entrepreneur in Residence)となる道も開かれています。
2025年度秋期スケジュール
SCHEDULE
第1回 | 10月25日(土) 13:00-17:00 | 京都アカデミアフォーラム (新丸ビル10階) |
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第2回 | 11月8日(土) 13:00-17:00 | 京都アカデミアフォーラム (新丸ビル10階) |
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第3回 (土日2日間) |
11月15日(土) 13:00-17:00 11月16日(日) 9:00-17:00 |
京都大学国際科学イノベーション棟 |
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第4回 | 12月6日(土) 13:00-17:00 | 京都アカデミアフォーラム (新丸ビル10階) |
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第5回 | 12月20日(土) 13:00-17:00 | 京都アカデミアフォーラム (新丸ビル10階) |
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第6回 | 1月10日(土) 13:00-17:00 | 京都アカデミアフォーラム (新丸ビル10階) |
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第7回 | 1月24日(土) 13:00-17:00 | 京都アカデミアフォーラム (新丸ビル10階) |
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- 宿泊費等は自己負担です。
- プログラム内容は状況により変更となる可能性があります。
実績
ACHIEVEMENTS







講師・メンターの紹介
TUTORS AND MEMTORS
木谷 哲夫 講師きたに てつお
東京大学法学部卒、シカゴ大学政治学博士前期課程修了(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA。日本興業銀行、メリル・リンチ(NY)、マッキンゼー、アリックス・パートナーズを経て現職。マッキンゼーでは、アソシエートプリンシパルを務め、金融機関・自動車・機械・ハイテク産業での新規事業戦略の立案・オペレーション改善に従事した。研究領域は企業戦略、ベンチャーファイナンス、リーダーシップ論。九州大学大学院客員教授、龍谷大学経済学部客員教授。大阪市特別参与、大阪府特別参与など歴任。著書に「成功はすべてコンセプトから始まる」(ダイヤモンド社)、「独裁力」(ディスカバー21)など。

松行 輝昌 講師まつゆき てるまさ
横浜国立大学、大阪大学、事業構想大学院大学を経て2025年4月より現職。イノベーション・アントレプレナーシップを専門分野として、技術系イノベーションのプロセス、新価値創造の原理、ソーシャルイノベーションにおけるパートナーシップに関する研究などを行っている。また、アントレプレナーシップ教育や大学発/学生スタートアップ支援に従事。主な著書に『ソーシャルイノベーション』(共著、丸善出版、2011年)、『地域社会圏主義』(共著、LIXIL出版、2012年)がある。日本地域学会学会賞、大阪大学総長顕彰、大阪大学賞など受賞。東京大学経済学部卒業、ノースウエスタン大学大学院博士課程単位取得退学。

新村 和大 講師しんむら かずひろ
名古屋大学 ディープテック・シリアルイノベーションセンター 特任准教授
京都大学経済学部経営学科卒業、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。創業期ベンチャーにおける経営理念や全社戦略の策定、資金調達、組織構築を強みとする。これまでに取締役として経営するベンチャーを3度Exitした経験を持つ(NTTグループ、KDDIグループなどへ売却)。また、文部科学省官民協働海外留学創出プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」では、立ち上げ期にプロジェクトオフィサーを務めた。現在では上場企業の社外取締役など数社で取締役を務めながら、複数の大学でアントレプレナーシップ教育に携わっている。

古我 知史 講師こが さとし
ウィルキャピタルマネジメント株式会社代表取締役、アリストテレスパートナーズ株式会社代表取締役、県立広島大学大学院客員教授。早大政経卒。シティバンク、マッキンゼーなどを経て、独立系ベンチャーキャピタリストとして累計80社を超えるベンチャー投資と事業育成現場に参画。アニコムホールディングス、卑弥呼、イオンペット、セルム、TOO、インバウンドプラットフォームなどの取締役を歴任・現任。九州大学大学院客員教授、龍谷大学客員教授、衛星放送協会外部理事、FBNジャパン理事長、大阪府市統合本部特別参与、日本生物科学研究所評議員など歴任。著書に『リーダーシップ螺旋』(晃洋書房)、『着眼の技法』、『もう終わっている会社』(ディスカバー21)、『戦略の断層』(英治出版)、『アリストテレスの言葉』(東洋経済新報社)など。

八木 信宏 メンターやぎ のぶひろ
執行役員/投資第一部 部長・事業企画部 シニア・マネジャー
2016年8月より京都大学イノベーションキャピタル(株)にて投資を担当。 国内外において産官学の研究所に所属した広範な研究経歴を持ち、前職の大手製薬会社では学際融合によるニューモダリティ(新事業領域)の立ち上げを主導した。事業開発ライセンスの経験を有し、これまで関与した導出入契約の総額はUSD1Bを超える。ベンチャー投資においては事業領域を問わず、基礎研究の成果を基に新会社を組成する創業案件を得意とする。現在も化学や医学領域での教育研究を継続している。博士(薬学)

篠原 昌宏 メンターしのはら まさひろ
京都大学農学研究科を修了後、帝人(株)で素材の開発営業として、国内外の新規顧客獲得や、新規生産ラインへの投資検討を経験。その後、アーサー・ディ・リトル・ジャパン(株)で、化学・ヘルスケア業界の企業や官公庁・投資ファンドに対し、事業戦略検討・新規事業開発・ビジネスデューデリジェンス・市場調査等のコンサルティングサービス提供に従事。技術成果の商用化における多様な経験を有する。2021年4月より京都大学イノベーションキャピタル(株)にて投資を担当。

菅野 流飛 メンターかんの りゅうひ
連続起業家。東京工業大学にてライフサイエンス分野の研究に従事した後、ベンチャー企業と大手企業を渡り歩き事業開発・事業部長などを歴任。高専生向けのキャリア教育を推進する(株)高専キャリア教育研究所を創設し、数千名の高専生/高専卒業生のキャリア開発を推進。売却先となった東京工業大学関連ベンチャーキャピタルにて新ファンド組成に携わり、ライフサイエンス分野の投資実行を複数リード。日本のスタートアップシーンを起業家・投資家双方の視点で経験した結果、「合理的に勝てるスタートアップの立ち上げ手法」が圧倒的に欠けていることに気づき、アクセラレータとして起業家へのメンター活動を開始。2023年9月より京都大学イノベーションキャピタル(株)にてアクセラレーションリードを担当。

松本 凌 メンターまつもと りょう
漫画『ドラえもん』の秘密道具をいつか自ら実現したいと幼少期に思い研究者を目指す。名古屋大学大学院工学研究科にてペプチド化学・再生医療に関する研究を担当。新卒で味の素株式会社に入社後、味覚・嗅覚に関する研究開発に従事。社内起業家公募プログラム『A-STARTERS』で次世代調味料の事業案採択後、電気で食品の味を調整する”電気調味料”を世界で初めて開発。減塩、認知機能維持、冷凍弁当など、食とWell-beingに関わる複数の新規事業グロースをリード。2025年1月、ディープテックによる新産業創出によってJapan as No.1 againを実現するため、京都iCAPに参画。趣味は未来妄想と甘いもの/お酒と漫画乱読。長野県出身。1991年生まれ。Ph.D(創薬科学)。

長野 草太 メンターながの そうた
ユニコーンベンチャーの経営およびクロスボーダーIPO、PE投資や外資系証券会社での経験を有する。京都大学発EVベンチャーGLM株式会社にて取締役CFOを務め、日本のベンチャーキャピタルや事業会社に加え、中東政府系ファンドやアジアのファミリーオフィスといった国外投資家からの大規模資金調達を主導しクロスボーダーIPOに導いた。パリモーターショーでの新車発表や海外エンジニアリングプロジェクト等同社の国際展開と認知度向上に貢献。以前はドイツ証券のキャピタルマーケッツ部門。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

平川 敦士 メンターひらかわ あつし
監査法人および外資系戦略コンサルティングファームを経て、ベンチャーキャピタル業界に転身。コンサルティング時代は戦略グループに所属し、財務戦略やM&Aを中心とした大手企業向けプロジェクトに多数従事。 その後、ベンチャーキャピタルにおいては、創業初期から新サービスに特化した企業の育成・支援に注力し、ハンズオン型の投資スタイルで活動。事業会社との広範なネットワークを活かし、M&A実績も豊富。 現在は、シンガポール政府系ファンドの日本代表取締役を務めるほか、国内外の投資会社や京大iCAPなどのアドバイザー、エンジェル投資家としても活躍中。 税理士資格保有。

遠藤 礼子 メンターえんどう のりこ
グローバル連携推進グループ マネージャー 博士(環境工学)
環境工学と公衆衛生の分野融合的なフィールドでグローバル、イノベーティブに活躍。前職Biobot Analytics(米国ケンブリッジ)では2017年よりスタートアップの一人目の社員として入社し、下水疫学に携わるデータ解析、フィールド調査、ビジネスディベロップメント等様々な業務に関わる。米国CDCとの契約獲得、TIME100 Most Influential Companies 2022選出、従業員100人に成長するなど見届ける。マサチューセッツ工科大学工学博士。2024年4月より現職。

坊垣 佳奈 メンターぼうがき かな
2006年同志社大学文学部心理学科を卒業後、サイバーエージェントに入社。サイバー・バズのほかゲーム子会社2社の経営経験を経て、2013年マクアケの立ち上げに共同創業者・取締役として参画。アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」の事業拡大に従事しながら、全国各地での講演や金融機関・自治体との連携などを通した地方創生にも尽力。その経験から、現在は地方創生に取り組む複数社において社外取や顧問としてのサポートを兼任。女性を中心とした多様なライフスタイルを望む若い世代の活躍推進を実現させた経験から、HR/カルチャー領域でのアドバイザーも複数社担当している。

船瀬 悠太 メンターふなせ ゆうた
京都大学および京都大学大学院卒業。マッキンゼーで製造業・IT等のコンサルティング業に従事。Quipperに参画しフィリピン・インドネシアでカントリーマネージャーとしてオンライン教育サービスを展開。その後リクルートグループ入りし、スタディサプリと統合し事業拡大。STORES株式会社執行役員、JosysでHead of BizDev/CustomerとしてBPO事業の立ち上げやシリーズB資金調達を担当。2025年にnoll株式会社を創業

鍬 裕介 メンターくわ ゆうすけ
大阪大学基礎工学部システム科学科卒。ROXX創業初期にPM・マーケターとしてBtoB SaaSを年商10億円規模へ牽引し、JUNGLE Xでは英国App Storeスポーツカテゴリ1位を獲得。現在はAI×GrowthOpsを軸に新規事業の技術戦略策定から、リーンMVP開発、特許ポートフォリオ設計、シード資金調達支援まで一気通貫で伴走。東京都主催「TOKYO Re:STARTER」でメンター兼アクセラ運営責任者を務め、累計200時間超のメンタリングを実施。最近の関心領域は農業DXとサーキュラーエコノミー。

佐藤 祥 メンターさとう しょう
ソフトバンクやレベルファイブでマーケティングPRを経験し、『妖怪ウォッチ』の社会的ブームに貢献する。その後は共同創業で会社を立ち上げ、COO/CMOとしてC2Cガイドマッチング事業を主導。ご縁があって、2022年4月よりライフイズテックに参画し、新規事業の責任者・組織戦略室の室長を経験して上場前ベンチャーにおける事業・組織の両輪を主導。そして現在は東大大学院 松尾・岩澤研究室に移り、AIによる「創造性の拡張」を探究中。
参加企業
PARTICIPATING COMPANIES
募集要項
APPLICATION GUIDELINE
募集人数 | 25名(最少催行人数 16名) |
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提出書類 | 作文(申込フォーム参照)※ 面接、履歴書をお願いする場合があります |
参加費用 | 25万円(教材費含む・消費税別)、京都大学教職員・学生(京大以外も含む)無料 |
申込締切 | 2025年 10月5日(日)17時00分 |
発表 | 10月10日(金)17時までに合格者のみ通知予定 |
本研修において制作されたプレゼン資料その他の成果物の著作権その他一切の知的財産権は、主催者の意向に従います。
また参加企業及び受講生は成果物に関する著作者人格権を行使しないものとします。
共催:京都大学成長戦略本部統轄事業部エコシステム構築領域イノベーション マネジメント サイエンス部、京都大学イノベーションキャピタル株式会社
後援:関西スタートアップ アカデミア・コアリション(KSAC)
パンフレットはこちら
本研修プログラムは、京都大学の学位を付与する正規教育課程ではなく、京都大学の教員がイノベーション・マネジメント教育充実の一環として、企画・提供するプログラムです。本コース終了時には、修了証を授与します。
お問い合わせ
INQUIRYこちらのフォームからお問い合わせください。
お問い合わせの内容によっては、産官学連携本部以外の学内部署・本学関係会社等からご回答させていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。